大本3冊。巻末には「元禄16年・既康堂板」とあります。表紙は傷んではいますが題箋もついていて元禄の風は十分という感じです。内容は朱が入っており勉強のあとが見られます。
大本10冊(本来は11冊で揃い)。状態はいいのですが残念ながら「5・6巻」を収めた4冊目が欠けています。刊記には慶安五年とありますが、後印でしょうか?状態はホントにきれいです。
大本5冊。全15巻で1冊に三巻分の内容を入れる。北近江浅井氏の亮政・久政・長政三代にわたる事績を記したもので、巻末にあるように元禄二年に江戸で刊行されたものの写しになります。
虫損・シミ・イタミなどが見られますが読むのに大きな支障はなさそうです。
半紙判1冊。中村正直訓点。明治14年の年号が見開きに見えます。横浜製紙分社鉛版印刷の文字もなんとなく時代を感じさせます。個人的に面白いと思うのは表紙に貼られた「耶」の一文字のシールです。その周囲には「TOKYO GANSHODO SHOTEN」とあり、これもまたこの本の辿った道すじを思わせます。
豆本4冊(中本の4分の1サイズ)。銅板印刷でしょうか。表紙はありますが、糸が切れて外れているものがあります。あえて直さず、そのままにしてあります。刊行年は未詳ですが、入蜀記の最後に「癸卯之夏」とあることから明治36年以降の発行と思われます。絵も少し入っています。
大本1冊。残念ながら題箋は擦れてしまって判読できない状態です。「女四書」の一部のようです。見開きにドーンと「人の本」と書いてあるのが面白いですね。古そうですが挿絵の刷りの状態が良くないところを見ると、随分後になっての後印本でしょうか。女論語「上・下」となっていますので、女論語としてはこの一冊で完結のようです。
大本1冊。写本。書名の通り医術の書です。書名の最後の二文字の「案衆」は、もしかしたら別の字かもしれません。中をパラパラめくると面白い記事にあたります。例えば「病人赤面白目十日死」なんてあるところを見ていると、当時の病人の治療・診察にあたるお医者さんの苦労がなんとなく偲ばれます。表紙に近いところは結構虫損してますが、内容にはほとんど影響ありません。あと、糸は切れて表紙は外れています。
中本1冊。巻頭は手書き罫線の目次が付けられています。罫線にインクが使われていますから、この部分は明治に入ってから傷んだ本の補修にあわせて付けられたものでしょう。本自体の刊年は分かりませんが明治に極めて近いころかと思われます。最初の丁にヤブレがあり、一部分読めません。
半紙判4冊。題箋欠。状態はまずまず。巻末に明和辛卯とありますから、明和8年以降に刊行されたものでしょうか。星文堂という大阪高麗橋の本屋の蔵書目録が6丁にわたって紹介されてます。見ると易占関係の本がほとんどですから、現代で言えば例の某書店さんのような本屋だったのでしょうか。でも、こう言う広告ってホントに読んでて面白いものです。
表題は箱の記述に従いましたが、奥付には「An English grammar」とあります。限定500組の内の126番になります。
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出版社:千城書房
発行年:昭和37年10月10日
総合的な状態:少難有(箱イタミのため)◆内容に問題はないようですが、箱はそれなりに傷んでいます。
名古屋逓信局で使用されてい交換手用の教科書です。見開きに「参拾五冊ノ内第拾五号」とありますから本来はもっと沢山あったものの一冊でしょうか。内容を見ますと当時の電話交換台の交換手のやり取りが髣髴とされ、実に面白い内容となっています。例えば、1通話が3分を超えたら交換手が注意せよと書かれてあったりと驚きの連続です。
加除式となっており、最後のページには「加除済 大正十五年五月七日」と日付があります。ドラマや小説のネタや時代考証にも役立ちそうな一品です。
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